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幸せに生きるポイントをぎゅっと凝縮。 創造の精神

これは、初代・長坂喜平が大切にしてきた生き方。そして時代が変わっても大切に受け継いでいく原点の想い、つまり創業の精神です。感謝は、自然に感謝すること、人に感謝すること、お客様に感謝すること。報恩は、感謝だけに終わらず、その恩に報いること。恩を返すのは直接でも良いし、間接的や次の世代にでも良いと思っています。「三方よし」は、自分よし、相手よし、第三者によし、社会全体のことまで考えた行いをすることです。この3つの「創業の精神」は、創業者が言葉として残したわけではありません。でも、創業者の生き方を辿った時にこの3つに全てが集約されていたため長坂養蜂場の「創業の精神」としました。体が弱かった創業者の長坂喜平は、はちみつの栄養に救われ、その体験から養蜂業を始めました。はちみつを作ることは得意でしたが、売ることに関しては苦手だったそうです。そんな折に、地元の農家さんたちが冬の仕事として、はちみつを販売させて欲しいと申し出てくださいました。急な峠道を小さなオートバイや自転車で越えて、浜松や豊橋へ売りに行ってくれたのです。ですから、自然への感謝、人への感謝はとても大きく、そのご恩を様々な形で返していました。最近になって、初代・喜平が地元の社会福祉協議会に毎月「何かのために使って欲しい」とお金を届けていたことを知りました。受けた恩を返す、長坂養蜂場はこの気持ちを忘れてはいけません。「易経」に、「積善の家には必ず余慶あり」という言葉があります。善行を重ねると、子孫に恵があるという意味ですが、まさに今、初代と2代目が残してくれた信頼と、道徳と経済を一体にした経営によってある余徳の上で仕事をさせてもらっていると感じています。今度は私たちが、善行と徳を積んでいく番です。

創業の精神 感謝 報恩 三方よし