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言葉、笑顔、空間。すべて使ってポカポカに。 ぬくもり店舗

心地よいを超える、ぬくもりを目指して。

心地よいを超える、
ぬくもりを目指して。

長坂養蜂場の店舗は、創業から80年以上経つ今でも1店舗しかありません。ありがたいことに色んなテナント様から出店のお声がけもありますが、お世話になっているこの三ヶ日町に少しでも恩を返したい。そんな想いで三ヶ日町にあるこの1店舗以外増やす事は考えません。その代りどうやって遠い三ヶ日町までお客様が足を運んでくださるかを一生懸命考え努力しています。
店舗で働くスタッフを「ぬくもりクリエイター」と呼び、その名の通りぬくもりを生み出すことがミッションです。ただ心地いいだけでは心は温まりません。ポッと温かい瞬間をつくるためには、お客様に対して一歩踏み出すことが必要です。
例えばこんな出来事がありました。ある時、県外から遠路、うなぎを食べに浜名湖へ来たご家族がいました。ですが、お目当てのうなぎ屋さんは定休日。そんなお客様が長坂養蜂場へご来店し、そんな会話と共にはちみつデニッシュ食パンを購入されました。うなぎの代わりにはなりませんが、デニッシュ食パンをスライスしてトースト。通常行ってはおりませんが、お客様の残念だったお気持ちをなんとかしてさしあげたい。さらにコーヒーがあれば喜んでいただけるだろうなと思ったスタッフは、スタッフ用の休憩室のコーヒーを紙コップに入れお出し、お客様に満面の笑みがこぼれました。うなぎを食べられずにガッカリしたご家族に少しぬくもりを届けられたのではないかと思います。
普段やらないことに踏み込むのはとても勇気がいります。でも何もしなければぬくもりは生まれません。「ぬくもりクリエイター」にマニュアルはないし、正解もありません。ただお客様のためを考えて行動するだけです。
マニュアルはありませんが、このような出来事があると全スタッフで共有します。自分ならどうするだろう?と考えるきっかけになったり、自分の引き出しがひとつ増えることにもなります。そうやって一滴一滴、ぬくもりの作り方を貯めていくのです。